心筋交感神経シンチグラフィー暗記クエスト
123I-MIBG・H/M比・WR・レビー小体型認知症・パーキンソン病を反復トレーニング
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事前学習
北島先生からの挑戦です:123I-MIBG、H/M比、WR、疾患鑑別を先に整理してから挑戦しましょう。
最初に覚える6点
① 薬剤は 123I-MIBG。ノルアドレナリン類似物質です。
② 評価対象は 心筋交感神経終末の取り込み・保持能です。血流そのものではありません。
③ 代表指標は H/M比 と 洗い出し率(WR)です。
④ H/M比低下、WR亢進は心筋交感神経機能低下を示しやすい所見です。
⑤ レビー小体型認知症、パーキンソン病、心不全・心筋症、虚血後の神経障害が重要です。
⑥ 123I-MIBGの心筋への集積は、投与量の約1〜2%です。
1. 検査の目的と薬剤
- 心筋交感神経シンチグラフィーは、主に 123I-MIBG を用いて心臓の交感神経機能を評価します。
- MIBGはノルアドレナリン類似物質で、交感神経終末に取り込まれます。
- 心筋への集積は投与量の約1〜2%で、H/M比やWRで取り込み・保持能を評価します。
- 心筋血流シンチグラフィーとは異なり、冠血流の分布そのものではなく、交感神経終末の取り込み・保持能を見る検査です。
- 123I-MIBGは心不全、心筋症、虚血性心疾患、レビー小体型認知症、パーキンソン病などの評価で重要です。
2. 撮像時相と画像の使い分け
- 早期像は投与後 15〜20分 程度で撮像します。
- 後期像は投与後 3〜4時間 程度で撮像します。
- H/M比やWRは主に 胸部プラナー像 から算出します。
- SPECT像は、心筋内の局所的な集積低下や欠損を評価するのに役立ちます。
3. H/M比
- H/M比は heart-to-mediastinum ratio の略です。
- 計算の基本は、心臓ROIの平均カウント ÷ 上縦隔ROIの平均カウントです。
- 画像中に心臓ROIと縦隔ROIが設定されていたら、まず H/M比 を考えます。
- H/M比が低下している場合、心筋交感神経機能低下を疑います。
- SUVはPET、CBFは脳血流量、HH15・LHL15は99mTc-GSA肝受容体シンチグラフィーの指標として区別します。
4. 洗い出し率(WR)
- WRは、早期像から後期像にかけて心筋内MIBGがどれくらい減少したかを示します。
- WRが高いほど、MIBG保持能が低下している、つまり交感神経機能障害を示しやすくなります。
- 「WRが大きいほど良い」と覚えると誤りです。WR亢進は異常所見として扱います。
- 後期像のカウントは物理的減衰補正を考慮して評価します。
5. 疾患との対応
- 心不全・心筋症では、H/M比低下やWR亢進がみられ、重症度や予後評価に関係します。
- 虚血性心疾患では、血流が回復してもMIBG低下が残ることがあります。これは過去の虚血を反映するメモリーイメージとして理解します。
- レビー小体型認知症では心筋MIBG集積低下がみられやすく、アルツハイマー病との鑑別に利用されます。
- パーキンソン病でも心筋MIBG集積低下がみられやすく、多系統萎縮症との鑑別で意識されます。
- MIBG所見だけで疾患を単独確定するのではなく、臨床症状や他検査と合わせて判断します。
6. 前処置・注意点
- 123Iを用いるため、甲状腺ブロックが必要になります。
- MIBG集積に影響する薬剤、特に三環系抗うつ薬などの内服確認が重要です。
- 褐色細胞腫や神経芽腫などMIBGを取り込む腫瘍がある場合も、評価への影響に注意します。
- 123Iの主なγ線エネルギーは約159 keVで、低エネルギー高分解能または中エネルギー系コリメータが用いられることがあります。
7. 画像問題で見るポイント
- 胸部プラナー像で、心臓の周囲に大きなROI、上縦隔に小さなROIが置かれていれば、代表的に H/M比 を算出します。
- 選択肢にSUV、CBF、HH15、LHL15が並んだ場合は、どの検査の指標かを整理します。
- H/M比:123I-MIBG心筋交感神経シンチグラフィー。
- 正常例とDLBを比較する画像では、DLBで心筋MIBG集積が低下しやすい点を確認します。
- SUV:PETでよく用いられる集積指標。
- CBF:脳血流量。
- HH15・LHL15:99mTc-GSA肝受容体シンチグラフィー。
おすすめの使い方
まず「H/M比」と「WR」の意味を読んでから10問挑戦し、間違えた問題を弱点復習で解き直すと定着しやすいです。